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【インタビュー】モノリス株式会社様|CNPトレカ誕生秘話と成長戦略の全貌

  • 執筆者の写真: CNPライセンスチーム
    CNPライセンスチーム
  • 5月29日
  • 読了時間: 7分

更新日:5月30日

わずか6日間で1.2億円という驚異的な販売実績を記録し、カードゲーム業界とWeb3業界に大きなインパクトを与えた「CNPトレカ」。その誕生から法人設立、そして今後の展望に至るまで、運営会社であるモノリス株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:齋 善晴氏)にお話を伺いました。

本記事では、CNPトレカ誕生の背景や、従来のトレーディングカードゲームとの違い、爆発的ヒットの裏側、そして今後の展開や挑戦について、インタビュー内容をもとにご紹介します。


目次

CNPトレカとモノリス株式会社の誕生背景

CNPトレカの始まりは、日常のちょっとした気づきからでした。ある日、子どもたちがカードを夢中でやり取りしている様子を見て、「キャラクターやブランドを知らなくても、カードそのものにこんなに惹かれるんだ」と感じたんです。


そこから、「このカードの魅力にNFTやブロックチェーンの技術を組み合わせたら、もっと面白いことができるかもしれない」というアイデアが生まれました。その発想がきっかけとなり、KDDIのWeb3事業「αU」の1周年記念イベントで、来場者特典としてトレーディングカードを配布する企画につながっていきました。


制作開始からイベント開催までは、なんとたったの1か月。トレカ制作会社の選定から印刷、配布の準備まで、本当に怒涛のスケジュールでした。でも、そんな状況の中でも走り切れたのは、「まずはやってみよう」という前向きな姿勢と、関係者みんなの連携や情熱があったからこそです。


東京・銀座で行われた「αU」1周年イベントでは、CNPトレカの原型となる「α版」を無料配布。予想以上の来場者が押し寄せ、配布方法を急きょ変更することになりましたが、CNPコミュニティの協力もあり、大きな混乱なくイベントを終えることができました。


イベントの反響を受けて、「この企画を一度きりで終わらせるのはもったいないよね」という声が自然と集まり、その場の立ち話から、わずか1回の会議で会社設立が決定。こうしてCNPトレカの事業を本格的に進めるための新会社、モノリス株式会社が誕生しました。


既存TCGとの差別化と、CNPトレカが目指すもの

CNPトレカは、ポケモンカードや遊戯王といった巨大なトレーディングカード市場に挑む中で、自分たちの立ち位置をどう築くかが大きな課題でした。事業のスタート時には、NFTやNFCといった技術を活用し、先進的な仕組みで差別化を図ろうとしました。しかし、いざ運営を始めてみると、それだけではユーザーの心を掴むには不十分だという現実が見えてきました。


「既存のTCGをなぞるだけでは勝てない」と判断し、CNPトレカは方向転換を決意します。目指したのは、“トレカ未経験の新しいユーザー層”へのアプローチ。カードゲームを「勝ち負けを競う遊び」ではなく、「楽しい体験を生み出す装置」として再定義しました。実際に進めた企画として、マーダーミステリーや謎解き、オンライン連携機能など、カードの枠にとらわれない“エンタメ体験”としての価値を追求し続けています。


さらに、CNPトレカが大切にしているのは、カードを通じて生まれる“思い出”や“ストーリー”です。ただのモノとしてのカードではなく、CNPというIPに込められた想いやファン同士の共感を自然と取り込める構造を目指しています。


この考えの根底にあるのが、「つながりを形にする」という思想です。カードはその“記録媒体”に過ぎず、大事なのは、そのカードを通じて誰とどんな時間を共有し、どんな感情が生まれたか。そうした体験や熱量を形にして届けることが、CNPトレカの最大の特徴であり、ユニークなエンターテインメントとしての在り方を支えています。


爆発的ヒットの裏にあった、コミュニティの力

製品版のCNPトレカは、なんと発売からわずか6日間で1.2億円という売上を記録しました。これは単なるヒット商品というだけでなく、CNPというキャラクターと、それを支えるコミュニティの一体感が生み出した結果だと感じています。


今振り返ると、立ち上げ当初は運営側だけが先走っていた部分もありました。でも、CNPというIPは「みんなで育てる」ことが本質。そのことに気づいたのは、プロジェクトが進む中で、コミュニティとの関わりが深まってからのことでした。


その後は、試遊会や交流会、アンバサダー制度などを通じて、「一緒に作っていく」感覚が徐々に広がっていきました。ちょうどその頃、関係者が集まって行った合宿では、実際にCNPトレカをプレイしてもらう機会があり、「これは本当に面白い!」と、全員が手応えを感じた瞬間でもありました。このリアルな体験が製品への自信につながり、広報にも良い流れを生んでいきました。


事業運営では、できることはすべてやってきたつもりです。ただ、その中で一番大切だったのは「気持ちを合わせること」だったと思います。実際、初期コストが当初の2倍に膨らむなど、かなりリスクの高い挑戦でもありました。それでも前に進めたのは、コミュニティがそばにいてくれたからです。


本気で感謝の気持ちを持ち、関わってくれる方々一人ひとりと真摯に向き合ってきたことで、支援の輪はどんどん広がっていきました。「これは自分の人生で最大の挑戦だ」と語る関係者もいたほどで、資金面や制作現場では大きなプレッシャーの中での戦いが続いていました。


それでも、多くのファンが自発的にSNSで発信したり、プロモーションを手伝ってくれたりと、コミュニティ発の動きがどんどん加速。自然発生的に生まれたファン企画も相まって、CNPトレカの認知が一気に広まりました。


こうして見ても、CNPトレカをここまで押し上げてくれたのは、間違いなくコミュニティの存在が大きかったと感じています。


第二章の幕開け─CNPトレカ、次なる挑戦へ

CNPトレカは、すでに次のステージに向けて動き出しています。第2弾カードの情報は、これから順次公開される予定です。新たなカードラインナップに対する期待が高まるなか、7月からは全国大会の予選がスタートし、8月には決勝戦の開催も控えています


また、発信力をさらに高める取り組みとして「パートナー制度」の導入も本格始動しました。モノリス株式会社発信だけでなく、コミュニティメンバーによる自発的な発信を循環させ、応援してくださる方々の想いに応える仕組みを構築しています。


全国16都道府県を巡る「日本列島縦断 弾丸ツアー」も実施され、特製プロモパックやスターターデッキの配布を通じて、各地のファンと直接交流する貴重な機会となりました。リアルイベントを通じて、トレーディングカードゲーム初心者との新たな接点も数多く生まれています。


こうした取り組みの積み重ねにより、企業からの問い合わせや連携の相談も増加。少しずつではありますが、CNPトレカが信頼される事業として認知されつつある実感があります。


今後もリアルとオンラインの両軸で体験価値を届け、新しいファン層の開拓と既存ユーザーの満足度向上を両立させながら、進化を続けていきます。これからの展開にもぜひご注目ください。


モノリス株式会社様について

トレーディングカードゲーム「CNPトレカ」の開発・製造・販売を中心に、リアルとデジタルの両軸でエンタメ体験を提供する企業です。

カードゲームの大会運営や関連グッズの企画・販売、NFTと連携した次世代型カードゲームの開発、さらにブロックチェーン技術やデジタル資産管理システムの研究開発まで、幅広い事業を展開しています。


【会社概要】

会社名:モノリス株式会社

代表者名:齋 善晴

設立:2024年5月30日

所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609

事業内容:

(1)トレーディングカードゲームの開発、製造、販売

(2)デジタルトレーディングカードゲームの開発および運営

(3)イベントおよび大会の主催

(4)トレーディングカード関連商品の開発と販売

(5)ライセンス事業

(6)教育およびコミュニティ構築

(7)NFTと連携したトレーディングカードゲームの開発および販売

(8)デジタル資産管理システムの開発

(9)ブロックチェーン技術の研究および開発

(10)コンピュータのソフトウェアおよびハードウェアの企画、研究、開発、設計、製造、販売、保守、リース、賃貸および輸出入並びにそれらに関するコンサルティング業務

(11)NFTマーケットプレイスの開発および運営

(12)前各号に附帯関連する一切の事業



 
 
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