蔦屋書店やラフォーレ原宿でのポップアップイベントを通じ、CNPキャラクターの可能性を実感した株式会社ハゴロモ様(所在地:東京都千代田区、代表取締役:橘壮太郎)。現在はCNP法人スポンサーとして、出版事業を中心にさらなる事業拡大を進めています。

本記事では、CNPをどのようにビジネスに活用してきたのか、成功体験と課題、そしてCNPとのパートナーシップに込めた想いをインタビュー形式でお届けします。
CNPを活用したビジネスの可能性を探る一助として、ぜひご一読ください。
目次
キャラクターライセンスを決めたきっかけ
キャラクターライセンスを決めたきっかけには、いくつかの背景があります。当時の状況を振り返ると、CNPがプロダクトとして注目を集め始めた時期で、私たちもそのエネルギーに大きな可能性を感じていました。その中で、私たち自身がキャラクタービジネスに取り組んでいることもあり、CNPのキャラクターを活用することで何か新しい価値を生み出せるのではないかと思ったんです。
ただ、最初から全てがうまくいったわけではありません。実際にラフォーレ原宿や蔦屋書店でのイベントを通じて、私たちはCNPのキャラクターが持つ可能性と課題の両方を感じました。イベントには多くの人が訪れてくれましたが、一般的なキャラクタービジネスのような商品展開をするだけでは、CNPやCNPキャラクターのファンの皆さまにとって、本当に喜ばれる形にはならないのではないかと感じたんです。
そこで考えたのは、CNPのキャラクターを単なる商品化の対象として捉えるのではなく、キャラクターのファンコミュニティとの連携を重視した活用方法です。CNPの大きな特徴は、キャラクター自体の価値はもちろんですが、ファンコミュニティが持つ力や一体感、そしてそれを支えるメンバーの熱量にあると思っています。そのため、単発の商品展開ではなく、キャラクターを通じてコミュニティを巻き込み、参加者自身が価値を感じられるような取り組みを目指しました。
例えば、CNPというIPを広げるためのサービスや商品を企画し、それをコミュニティのみなさんにもご協力をいただきながら、一緒になって作り上げていく。そして、コミュニティのみんなで、CNPのことをまだご存じない人たちにそのサービス、商品を魅力あるものとして伝えていく。その結果として企業は収益を得られるように努力し、IPにもライセンス料が入る。そして、コミュニティのみなさんはCNPの成長過程そのものに関わることを楽しんでいただく。そんなような形を、私は理想だと考えています。

CNP法人スポンサーになった理由
CNP法人スポンサーになったのは、いくつかの理由があります。ラフォーレ原宿でのイベントが終わった後に、まず強く感じたのは、CNPのファンコミュニティの皆さまから、本当にたくさんの配慮やサポートをいただいたということです。その恩にどうやって応えるべきかを考えたときに、法人スポンサーになるという形が一つの答えだと感じました。
また、私たちはラフォーレ原宿での取り組みを通じて、CNPが持つ価値や可能性を間近で実感しました。それはただのNFTプロジェクトではなく、コミュニティ全体が一つの力となって支え合い、盛り上げていくようなものでした。その大きな可能性を感じて、CNPがさらに成長していく前に、しっかりとした関係性を築いておきたいと思ったんです。単発的な関係ではなく、継続的なパートナーシップを形にしたい、そういう思いがありました。
さらに言えば、法人スポンサーという形態自体が、非常に魅力的でした。例えば、契約金額の一部をNFTの購入に充てる形になっていて、それ自体がコミュニティへの貢献にもつながります。ただ広告費を消化するだけではなく、資産としての価値が残る。そして、スポンサーになることで、コミュニティの一員としての感覚を得られる。これは他の広告契約ではなかなか得られない特別なものでした。
私にとってCNP法人スポンサーは、純粋に経済的な利点だけではなく、コミュニティに対して『自分も貢献できている』という実感を得られるものでした。コミュニティからもらってばかりでは成立しないし、何かを還元しなければいけないという気持ちが常にあったんです。CNPの法人スポンサーは、そうした気持ちに応えるための最高の形だったと思います。

事業展開の経験から語る成功&失敗談
これまでいくつかのプロジェクトに携わってきましたが、それぞれが成功と失敗を含む貴重な経験でした。例えば、ラフォーレ原宿でのイベントは、多くの人にCNPを知ってもらうきっかけになりましたし、訪れてくれた方々には楽しんでもらえたと思っています。ただ、私たち自身は、CNPのファンコミュニティやキャラクターにどれだけ貢献できたかというと、正直、満足のいく結果ではなかったんです。経済的な成功に繋げられたかという点でも課題が残りました。
蔦屋書店での取り組みも同じです。リアルな場でのCNPキャラクターの展開には手応えを感じましたが、私たちが従来やってきた一般的なキャラクタービジネスのやり方では、CNPのコミュニティに響きにくいという現実を痛感しました。一度購入したら終わりになってしまうような商品展開は、CNPのファンやコミュニティが求めるものではなかったんです。
一方で、『CNPえほん』のようなプロジェクトは、コミュニティの力を活かし、深い共感を得られる形になったと思っています。特に『CNPえほん』は、ただの書籍販売ではなく、絵本にご自分のCNPや、名前を掲載できる参加型のクラウドファンディング企画を行いました。また、購入者に特典のトレカやNFT購入者に特典NFTを提供したり、事前予約を通じてコミュニティと密接に関わりながら進めたことで、多くの方々から応援してもらえる形になりました。完成品が届いた時には、みんなが自分ごとのように喜んでくれたんです。こうしたプロセスを通じて、コミュニティと一緒に価値を作り上げることの大切さを改めて感じました。
失敗から学んだこととしては、CNPのキャラクターやプロジェクトを活用する際には、単に商品を提供するだけでは不十分で、コミュニティを巻き込む仕掛けが必要だということです。一方で、成功した取り組みから学んだのは、CNPの強みはそのキャラクターそのものだけでなく、コミュニティが持つ熱量や一体感を引き出すことにあるということです。
これらの経験から、『CNPえほん』のようなプロジェクトはもちろん、今後の活動においても、コミュニティの力を最大限に活かす方法を模索していきたいと思っています。単なる物販ではなく、みんなで価値を共有し、参加してもらえる取り組みこそがCNPの本質だと考えています。

企業はどのようにCNPを活用していくのがよいと考えるか
ただキャラクターを商品に載せて終わり、という形では十分な成果を得ることは難しいと感じています。CNPは単なるキャラクターライセンスではなく、コミュニティの熱量や一体感を最大限に活かすことができるツールのような側面もあります。
たとえば、キャラクターを活用して商品を開発する際、企業内で完結させてしまい、完成品ができた段階で『これどうですか?』とコミュニティに発表するだけでは、マイナスに働くことが多いと思います。このようなやり方だと、コミュニティの存在を十分に活かしきれず、ただ情報を一方的に流すだけの取り組みになりがちです。その結果、コミュニティとの接点が薄く、共感や熱量が生まれにくいまま終わってしまうことがあります。
一方で、CNPをプラスに活用する方法は、企業がプロジェクトの初期段階からコミュニティと関わり、プロセスを共有することです。開発の途中経過を公開したり、コミュニティの意見を聞いて反映させるなど、双方向の関係を築くことで、プロジェクトそのものが『みんなで作り上げたもの』として受け入れられます。こうした取り組みでは、コミュニティが応援してくれるだけでなく、商品やサービス自体にも深い共感が宿るため、結果的に企業のブランド価値も高まります。
また、CNPの活用では、キャラクターそのものだけに目を向けるのではなく、CNPが持つ『コミュニティマーケティング』の強みを理解することが重要です。CNPのキャラクターは、単なるイラストやモチーフではなく、コミュニティの象徴なんです。そのため、コミュニティを無視した活用では、魅力の本質を見失ってしまいます。
たとえば、『CNPえほん』のプロジェクトでは、コミュニティが予約キャンペーンやSNSを通じて積極的に広報に参加してくれました。結果として、絵本は単なる商品ではなく、コミュニティの熱意が詰まったものとして受け止められました。このように、コミュニティを巻き込む形で取り組むことが、プラスの成果を得るための大きなポイントです。
逆に、キャラクターを単に広告素材として使うだけだったり、一方的なマーケティングで終わらせてしまうと、コミュニティからの共感を得るどころか、期待を裏切る結果にもなり得ます。CNPの強みを十分に活かすためには、企業もまたCNPのコミュニティの一員として、共に価値を作り上げていく姿勢が必要だと思います。
CNPのキャラクターは、コミュニティの力を最大限に引き出すキッカケにもなり、企業がその力を理解し、活用方法を工夫することで、より大きな成果を生み出すことができると考えています。
株式会社ハゴロモ様について
書籍・カレンダー出版、キャラクター・推し活グッズ、店舗サポート、店舗備品・防犯、イベント企画、物流代行、研修施設の紹介など、幅広くお客様のニーズに応える会社として、様々なコンテンツを制作。
【会社概要】
社名:株式会社ハゴロモ
本社所在地:東京都千代田区内神田1-10-8
代表取締役:橘 壮太郎
事業内容:
・店舗資材の製造・管理・配送
・店舗セキュリティの提案・販売
・各種イベント企画
・アーティストカレンダーの企画・制作・販売
・キャラクターグッズの企画・制作・販売
設立:1967年(昭和42年)7月31日
コーポレーションサイト:https://www.hagoromo.com/
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